お通夜でいただいた香典への香典返しのマナーを解説

香典返し/

お通夜でいただいた香典への香典返しのマナーを解説

お通夜に参列してくださった方からいただいた香典に対して、当日に返礼品を渡したり、後日贈ったりすることを香典返しといいます。喪主は香典をいただいた方に、香典返しを渡すのがマナーです。

しかし、急な不幸ということもあり、香典返しはいつ渡すのがよいのか、お相手に失礼のない時期や例外の場合の対応、金額の相場などがわからない方も多いでしょう。

本記事では、お通夜でいただいた香典返しの一般的な正しいマナーについて紹介します。この記事を読み切る頃には、しっかりとした香典返しの知識がつく内容です。ぜひ、最後まで読んでください。

香典返しと通夜の基本的なマナー

香典返しとお通夜に関する基本的なマナーを紹介していきます。基本をおさえて、お相手に失礼のないようにしましょう。
では、一緒にみていきましょう。

香典返しの時期

香典返しは、通夜へ参列しお供えをいただいた方への感謝の気持ちとともに、弔事を滞りなく済ませることができた報告をする意味合いも持っています。忌が明けて四十九日の法要を済ませたタイミングで挨拶状を添えて香典返しを贈り、法事が何事もなく無事に済んだことを報告するのが一般的なマナーです。

具体的には、忌明け法要後から2週間以内にお相手に届くように手配するのが理想です。忌明けまでに年を越してしまう場合は、命日から35日目を忌明けとして香典返しを贈ることもあります。

ただし最近では、香典返しを贈る側やお相手にも負担が少ないことから、通夜当日に香典返しを渡す「当日返し」が主流となっています。

香典返しにかけるのしのマナー

通夜で渡す香典返しの品物に対してのし紙をかけて贈るのはマナーの基本ですが、のし紙に関するマナーは他にもあります。

まず、香典返しののし紙は弔事の黒白、もしくは黄白の結び切りの水引を選びます。蓮の花が書かれたのし紙もありますが、これは仏式の葬儀でつかわれるものですので、通夜では使用できません。また、他宗教でも使用しないようにしましょう。

  • 一般的な香典返しの表書き

香典返しの表書きで最も一般的なものは「志」です。他にも関西では「満中陰志」「粗供養」などがありますが、地域や宗教によって表書きはさまざまです。

「志」は宗教を問わず使用できます、迷った場合は「志」にしておくのが無難でしょう。忌が明けてから贈る香典返しは、濃墨の毛筆で書くのが通例ですが、地域によっては薄墨を使用する場合もあります。

  • お通夜で渡す香典返しに適した品物とは?

香典返しの品物は、後に残さないものという考えから「消えもの」と呼ばれるお茶やコーヒー、海苔、お菓子などが好ましいとされています。日用品でも消耗品の洗剤や石鹸なども人気です。

ただし、肉や魚などは「四つ足生臭もの」と呼ばれており、昔から香典返しの品物に避けられています。慶事に使われる鰹節や昆布、お酒などは香典返しではタブーとされています。他には「故人が土に帰る」という意味から陶磁器「不幸を塗りつぶす」という意味から漆器も香典返しによく使われる品物です。

最近では、昔からの習慣よりも贈った相手を困らせず、喜んでもらうことを重視する傾向があります。日持ちのしない食品類や、かさばるものは避けて、カタログギフトのようにお相手の負担にならないものが選ばれるように変わってきています。

  • 通夜の当日返し(即日返し)について

香典返しは、四十九日法要を済ませた忌明け後に贈るのが通例とされていますが、忌明けを待たず通夜や葬儀当日に香典返しを渡す場合もあります。これは、最近主流となっている「当日返し(即日返し)」と呼ばれるものです。

以前は一部の地域でおこなわれていた習慣ですが、最近ではこの「当日返し」を採用することが多くなってきました。当日返しは香典の額にかかわらず、一律の香典返しをお返しすることで、後返しの負担を軽減できます。

当日返しの品物の金額の相場は2,000〜3,000円が平均的です。ただし、高額な香典(2万円以上)をいただいた場合は忌明け後、個別にあらためて返礼品として別で品物を贈り、半返しにするのが一般的なマナーです。

  • 会社や企業への香典返し

会社や職場からいただいた場合の香典返しにはさまざまなケースが想定できますが、いずれの場合でも、常識ある社会人としてマナーをおさえておくことが大切です。

会社から香典をいただいた際、まず香典袋の名義を確認します。名義が会社名であった場合、会社の慶弔規定に基づいて経費から贈られていることが多いです。この場合、香典返しは不要です。しかし、社長個人からいただいた場合、通常と同じように半返しをするようにしましょう。

法人・個人のどちらからいただいたか判断できない場合、総務部など担当部署に確認をします。香典返しは本来、四十九日の忌明け後に贈るものですが、会社で顔を合わせる上司や同僚から香典をいただいた場合、職場を休んだお詫びの意味も込めて忌引き休暇明けの出勤時に香典返しを渡してもよいでしょう。

社内で直接香典返しを渡す場合

◯役職順に香典返しを渡す
◯勤務時間内を避け勤務開始前や休憩中に渡す
◯香典を贈っていない方がいる場合はその方の前で渡さない
◯仕事を休んでいた間のお詫びに皆さんで食べることができるお菓子などを持参する

気配りをすることも社会人としてのマナーですので、注意しましょう。

  • 身内への香典返しのマナー

一般的には兄弟姉妹のような近い身内からの香典でも、感謝の気持ちを伝えるために香典返しを贈るのがマナーとされています。一般的には、一緒に住んでいる身内(喪主やその配偶者・同居の家族)以外への香典返しはするべきですので、身近でも香典返しはするようにしましょう。

しかし、身内や親族の習慣、普段の関係性に応じて柔軟に考えることも大切です。身内である兄弟姉妹や両親、祖父母などからの香典は、一般的な相場よりも高額になる場合もあります。

今後の生活や弔事行事のために役立ててほしいという気持ちを含んでいる場合がありますので、無理に半返しにこだわらず、感謝の気持ちを伝える挨拶状と一緒に、気持ち程度の品物を贈るようにしましょう。

なかには「お返しはいらない」といわれることもありますが、近い関係性のなかで素直に言葉通り受け取ってもよい場合もあります。ただし、親しき仲にも礼儀ありという言葉があるように、お気持ちに対して感謝の気持ちを持つことが大切です。

香典返しではなく、落ち着いた時期にお礼の手紙や電話をするなど、感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。親しくても、どのような気持ちで香典をくださったか考え、誠心誠意を伝えることは近い関係性でも大切です。

通夜で香典を当日返し(即日返し)するメリットとデメリット

前述でも紹介しましたが、香典返しは本来、四十九日法要後におこないます。しかし近年では、お通夜当日にお返しをする当日返し(即日返し)も多くなりました。当日返しが多くなった背景には、参列する側や来ていただく側のメリットがあるといえますが、デメリットもありますので、詳しくみていきましょう。

当日返し(即日返し)のメリット

当日返しには、香典返しにかかる時間や帳簿を見て贈る手間を省けるメリットがあります。

今までの香典返しなら、いただいた方の名前・住所・金額をすべて把握し、個別で香典返しを贈ったり挨拶状を書く必要がありました。

しかし当日返しなら、参列者の大体の人数を把握し、香典返しの金額を固定して同じ品物を用意しておけば、個別で対応する時間を省略できます。来てくださった方にもれなく渡すことで渡し忘れの心配もありません。

高額の香典を包んでくださった方へ後日足りない金額を算出し、半返しの品物を贈ればよいため、慌ただしい通夜のときに作業が少なくなるメリットがあります。

当日返し(即日返し)のデメリット

あらかじめ品物を用意しておく必要があるため、香典の額に応じて品物を分けることができないデメリットがあります。高額の香典をいただいた方へ後日対応する必要がありますので、当日返しにしたからといって完全に個別対応の手間がなくなるわけではありません。

同じ品物を贈る都合上、お相手の好みに合わせた品物を用意することもできません。誰がもらっても困らない無難な品物を用意する必要があります。また、当日返しの習慣がない地域の場合、香典返しと認識されない可能性があるのもデメリットのひとつです。

通夜で香典を後返しするメリットとデメリット

後返しとは、従来の一般的な香典返しの渡し方です。伝統を大切にしている方にとっては馴染みのある方法でしょう。後返しは「満中陰志」と呼ばれることもあり、香典の返礼と四十九日法要が滞りなく済んだことを報告する意味も兼ねています。

  • 後返しのメリット

後返しは、香典の額を把握してから個別に対応できるため、お相手に合わせた品物を選べるメリットがあります。感謝の気持ちを伝えるために、一律の品物を贈る当日返しよりも、好みに合わせた品物を選んで感謝の気持ちを贈りたい場合に適しているでしょう。

昔からおこなわれてきた渡し方ですので、手間を惜しまず礼儀を重んじる姿勢が伝わりやすいのもメリットです。一人ひとりに丁寧にお返しをしたい方にも適しています。

  • 後返しのデメリット

後返しは、手間や時間がかかってしまうことがデメリットです。法要と並行して準備をおこなう必要があるため、四十九日法要前後は忙しくなるでしょう。時間やスケジュールに余裕を持っておかないと、渡し忘れるかもしれませんので注意が必要です。

遠方にお住まいの方には郵送で贈ることになりますが、送料が自己負担になってしまうことと、葬儀の費用にならない送料は、相続税控除の対象に含まれない点もおぼえておきましょう。経済的な負担もネックになってしまいます。

通夜でお返しする香典返しの選び方

香典返しでは、いただいた香典の半分〜1/3程度の品物を選ぶのがマナーです。例えば1万円の香典をいただいた場合、5,000円程度の香典返しを贈ります。では、香典返しの品物はその決まった額からどのように選ぶのがよいでしょうか。

  • 見た目やパッケージで品のあるものを選ぶ
  • 信頼の安心の有名なブランド・メーカーの品物を選ぶ
  • お相手が「普段買わないもの」を選ぶ

見た目やパッケージで品のあるものを選ぶ

香典返しは弔事の贈りものですので、華美過ぎないデザインを選ぶことがポイントです。香典返しとして贈っても違和感のない落ち着きのある和風デザインのパッケージなど、落ち着いた雰囲気や高級感を演出できます。梱包紙も白や紫など暗すぎないものも品があっておすすめです。

信頼と安心の有名なブランド・メーカーの品物を選ぶ

名前が有名なブランドやメーカーの品物は、それだけで良いものという信頼と安心があります。和菓子でも老舗のもの、お茶でも銘店など誰でも知っているブランドやメーカーにすると失敗もないでしょう。

お相手が「普段買わないもの」を選ぶ

贈りもので嬉しいのは「普段買わないけど貰って嬉しいもの」です。例えば予算内のカタログギフトなら、お相手の好きな商品を選べます。また、有名店の贈答用スイーツなどもよいでしょう。

以上のことを踏まえて、Atelier GIFTでおすすめの香典返しにぴったりなギフトをご紹介します。

●AGF インスタントコーヒーギフト

AGFインスタントコーヒーギフトは、香典返しのギフトでも定番のコーヒーが楽しめるギフトセットです。

ストレートで楽しめるコーヒーから、ミルクを入れて楽しめるカフェオレタイプのコーヒーまで、誰にでも喜ばれるインスタントコーヒーの詰め合わせセットです。消えものとして渡したい香典返しでも人気になります。

●宇治銘茶詰合せ

宇治銘茶詰合せは、自社の茶畑からすべて品質本位のお茶づくりをおこなう芳香園製茶の宇治茶セットです。とろみと甘みが特徴の宇治玉露の詰合せを堪能していただけます。

来客の際にも使える緑茶のセットは、年配や目上の方への香典返しでも定番のセットです。

●白子のり&磯じまん のり&佃煮詰合せ

品のあるパッケージは香典返しでもおすすめの品物です。

白子のり&磯じまんのり&佃煮詰合せセットは、日本有数の海苔の生産地、九州佐賀産海苔と磯じまん佃煮の詰め合わせた人気の品物です。海苔のギフトは、弔事で人気があります。

永谷園味の蔵食卓詰め合わせは、食卓を彩る和のセットです。毎日の料理で使うことができる手軽で便利な調味料はファミリー層に、ご飯のお供のセットは独身の方へ贈っても喜んでいただけます。

●味の蔵 食卓詰合せ

上品なパッケージは、香典返しなどの弔事の返礼品にぴったりなギフトセットです。

●ホテルオークラ 洋菓子詰合せ

ホテルオークラ洋菓子詰合せは、日本三大ホテルの一つとしても有名な「ホテルオークラ」の洋菓子セットです。

名門ホテルの味がおうちで手軽に楽しめる、そんな優雅なティータイムをギフトセットで楽しんでいただけます。香典返しのお菓子の詰め合わせでも人気です。

●「弔事専用」 カタログギフト SAYU 4,800円コース ゆうおう

「弔事専用」カタログギフトSAYU4,800円コースゆうおうは、上品で落ち着きのあるデザインの弔事専用カタログギフトです。世界中のブランドやグルメ・インテリア・ファッション・テーブルウェアなど、幅広いジャンルのアイテムを取り揃えています。

弔事専門ですので、お相手の好きなものを選んでいただける上に失礼が絶対にないので、贈る側も安心して感謝の気持ちを伝えることができるカタログギフトです。

●「定番」 カタログギフト PRIME SELECTION 4,800円コース

「定番」カタログギフトPRIMESELECTION4,800円コースは、Atelier GIFTオリジナルのシリーズ累計900万冊突破のカタログギフトです。PRIMESELECTIONは、1430点ものラインナップを取り揃えており、贈り先様に喜んでいただきたいという想いを叶える極上のギフトといえるでしょう。

シルバーベースのギフトボックスは、香典返しとしても見た目も上品で大変好評です。Atelier GIFTオリジナルギフトのなかでも、人気のカタログギフトで満足していただけること間違いなしのギフトといえるでしょう。

通夜の香典返しの金額設定(相場)の目安

香典返しの金額の目安は、地域や相手との関係性、後返し・当日返しなどさまざまです。ここでは、香典返しの金額設定の目安を紹介します。

香典返しの金額はいただいた香典の約半分程度を返す「半返し」が一般的です。香典の相場が5,000〜1万円とされていますので、2,500〜5,000円が香典返しの相場となります。

香典返しの相場は、関東では半返し、関西では1/3返しが一般的とされていました。しかし、最近では、全国から参列者が訪れることもあり、関東・関西と分けて金額を決めることが減ってきたため、半返しが主流になっています。

また、家族葬・直葬などの葬儀の形態も近年変わっています。香典返しの金額がわからない場合は、家族や親族などに確認しておくとよいでしょう。

また、最近では、香典返しを参列いただいたその日にお渡しする「当日返し」が主流になっています。当日返しの場合、香典や供物の金額に関係なく、全員に一律の品物を前もって用意します。

香典の金額を5,000〜1万円と予想し、当日返しの香典返しは2,000〜3,000円程度の品物を選ぶことが多いです。

通夜で渡す香典返しの注意点

お通夜で渡す香典返しは、当日返しと後返しの2パターンになることがわかりましたが、当日返しや後返しでは対処に困ることもあります。では、そういった例外があった場合の注意点を紹介しましょう。

香典返しの金額が足りない場合の対処法

香典でいただいた金額が多く、当日返しの金額では不足する場合、忌明け法要後あらためて品物を郵送で贈るようにします。

例えば香典が2万円の場合、香典返しは1万円です。香典返しが3,000円だった場合は、引いた7,000円程度の品物を贈るようにしましょう。

例)後日贈る香典返しの差額の大まかな金額(当日返しが3,000円の場合)

香典の額当日返しの額忌明け法要後贈る品物の差額
2万円3,000円(20,000円÷2)-3,000円=7,000円
3万円3,000円(30,000円÷2)-3,000円=12,000円
5万円3,000円(50,000円÷2)-3,000円=22,000円

先述にありますが、香典が高額の場合は親族や目上の方のお心添えがあることが多いです。半返しではなく、相場よりも分母を大きくした香典返しをするようにしましょう。

香典返しを辞退された場合の対応方法

香典返しの辞退は珍しいことではありません。辞退の理由は遺族側へ負担や手間を考えたご厚意であることが多いです。

このような場合、お返しをすると相手の厚意を無駄にしてしまうので香典返しは控え、代わりに四十九日を過ぎたら挨拶状やお礼状を送り、感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

高額な香典をいただいて、香典返しを辞退された場合は、香典返しではなく年中行事の贈りものをしたり、食事に招いたり違う方法でお礼と感謝を伝えるようにしてもよいです。

通夜の香典返しに関するよくある質問

香典返しに添える挨拶状の基本的なマナーなどを解説してきましたが、他にも多くの質問があります。ここでは、挨拶状に関するよくある質問に答えていきましょう。

香典返しを送るタイミングについて

香典返しは、忌明け法要の翌日から1ヶ月以内を目安にお返しする「後返し」と通夜・葬儀当日にお渡しする「当日返し」の2パターンがあります。忌明けの時期は、宗教によって違うのでご自身の宗派での忌明けを確認するようにしましょう。

香典返しの包装と挨拶状の書き方

香典返しの梱包紙は落ち着いた色や地味な色を選ぶようにし、明るく派手な色は避けるようにしましょう。郵送の場合は、のし紙が汚れたり破れないように「内のし」にします。また、送り状は梱包紙に直接貼らないように注意しましょう。

挨拶状は、一般的なはがきに直筆・印刷したものです。また、最近ではカードサイズや二つ折りの手紙なども多くなっています。品物に同封したり、挨拶状単体で送るなどさまざまです。

ポイントとして、

  • 句読点・重ね言葉を使わない
  • 「拝啓/敬具」「謹啓/謹白」といった頭語/結語を使う
  • 季節の挨拶を入れない
  • 便箋の場合は1枚、2枚はNG
  • 濃墨を使う

例文)

拝啓 

(続柄)(故人の俗名)の永眠に際しましては
ご丁寧なお心遣いを賜り誠にありがとうございました
お陰をもちまして四十九日の法要を滞りなく済ませることができました
親しい皆様に見送っていただき 故人もきっと喜んでくれていることと存じます
心ばかりの品ではございますが 供養のしるしにお送りいたしますのでお納めくださいませ
本来であれば拝眉の上ご挨拶申し上げるべきところ 略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます

敬具
日付〇〇年〇〇月〇〇日
喪主名〇〇

3,000円の香典返しが3,700円だった場合、どうすればよいでしょうか?当日返しでした。

基本的には、香典返しは半分〜1/3返しと言われていますが、当日返しの場合はいただく香典を見て香典返しの金額を決めることができません。喪主の方も悪気があるわけでもないでしょう。そのままいただいて問題もないですし、気にすることでもありません。

しかし、お心苦しいという気持ちがあれば、四十九日の法要のときにお供え物やお菓子などを持参したり、贈ってもよいです。

会社と部長から香典をいただきました。香典返しはまとめた方がよいですか?

会社と部長は別々で考えましょう。

会社名義の香典に対しては、香典返しの必要はありません。会社の慶弔規定に基づいて経費から贈られていることが多いので、会社からのお気持ちとして受け取っておきましょう。

また、上司である部長からの個人名義の場合、いただいたご本人に香典返しをしましょう。会社で渡すと周囲の視線が気になるという方は、郵送で挨拶状を付けて贈るとよいです。

まとめ

お通夜での香典返しは「後返し」と「当日返し」の2パターンあることがわかりました。どちらにもメリット・デメリットがありますが、家族葬や直葬などの簡略化に伴い、最近では当日返しが主流になっています。

香典返しでは個人の想いを込めて、感謝の気持ちがこもったものを贈りたいはずです。Atelier GIFTでは、ギフトコンシェルジュが長年の知見を活かして、感謝の想いの伝わるギフト選びのお手伝いをさせていただきます。

気忙しいときだからこそ、ギフトの専門家の意見を聞きながら、スムーズに贈りものを決められるとよいでしょう。香典返しはただ渡すのではなく、来てくださった方々への感謝の気持ちをあらわすものでもあります。今回紹介した、正しいマナーを参考に心のこもった香典返しをしましょう。