結婚内祝い(お返し)で失敗しない!「のし」のマナーを完全ガイド

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結婚内祝い(お返し)で失敗しない!「のし」のマナーを完全ガイド

いただいた結婚祝いへの感謝を込めて、お返しである「結婚内祝い」を贈りましょう。

結婚内祝いのようなフォーマルな贈り物にはマナーがあり、例えば品物には「のし」を掛ける必要があります。

しかし、いざ贈るとなるとどのような「のし」を掛ければいいのか?表書きはどのように書けばいいのか?など、戸惑うことも多いのではないでしょうか。

お祝いをくださった方にお礼や感謝の気持ちをしっかり伝えるためにも、マナーを丁寧におさえておく必要があります。

本記事では、結婚内祝いの贈り物に掛ける「のし」の基本はもちろん、結婚内祝いとしての贈り物を選ぶポイントや、おすすめ商品も紹介します!結婚内祝いの準備にぜひお役立てください。

結婚内祝いや慶事一般でつかう「のし」の基本

初めに、「のし」の基本について解説いたします。

  • そもそも「のし」とは?

「のし」の起源は、あわびを薄くのばした「熨斗鮑(のしあわび)」です。当時、あわびは貴重で高価な縁起物だったことから、特別な贈り物にはあわびを添えて贈る習慣が生まれたのです。

やがて、手に入りにくいあわびの代用として、紙を折って作った「熨斗飾り(のしかざり)」が使われるようになりました。現代ではそれがさらに簡略化され、熨斗飾りと水引が印刷された「のし紙」が一般的になったのです。

時代とともに形は変化してきましたが、のしは大事な贈り物であることの印でもあり、結婚内祝いだけでなく慶事にはかかせないものとされています。そのため、大切な方への贈り物には必ずのしを掛けるようにしましょう。

  • 結婚内祝いと「のし」

「内祝い」とは本来、身内や近しい人達にお祝いごとがあった際に、喜びを分かち合い「幸せのおすそわけ」をするために贈り物をしていたことが始まりと言われています。最近では、お祝いをいただいた方へのお返しという意味で使われることが多くなっており、心のこもった贈り物で相手に感謝の気持ちを伝えます。

結婚内祝いは、結婚式や披露宴に招待できなかった方や欠席された方からいただいた結婚祝いのお返しとして贈るのが一般的です。そして結婚内祝いの「のし紙」には、「大事な贈り物」であるという意味のほかに「新姓のお披露目」の意味も込められていますので、「のし紙」には新姓を記して贈ります。

なお、結婚内祝いは「結婚式から1ヶ月以内」を目安に贈ります。結婚式の前にお祝いをいただいたとしても、式が終わってから結婚内祝いを準備して贈れば問題ありません。式まで1ヶ月以上前にお祝いをいただいた場合は、まずはすぐにお礼を伝えた上で「結婚式までは間があるので正式なお礼は遅くなる」旨などを事前に伝えておくとよいでしょう。

結婚内祝いにぴったりな「のし紙」の選び方

のし紙は「のし飾り」「水引」「表書き(のし上)」「名前(のし下)」の4つの要素からできています。

のしの要素

贈り物によって適切なものを選ぶ必要がありますので、結婚内祝いに適した「のし紙」を紹介します。

  • のし飾りについて

慶事の贈り物には、右上にのし飾りが印刷されているのし紙を掛けるのが一般的です。

  • 水引の選び方
結び切り10本

結婚内祝いには「10本結び切り」の水引を選びましょう。

「結び切り」は一度結ぶと簡単にはほどけない結び方なので、「一生に一度きりであってほしい」「二度と繰り返さないでほしい」という、結婚生活が生涯続くようにとの願いが込められています。

一方で、同じ慶事でも「蝶結び」という結び方の水引が使用される場合もあります。こちらは、何度もほどいて結びなおせることから「何度あっても嬉しいお祝い」に使用されます。結婚内祝いには適さないので気をつけましょう。

また水引の本数は5本が基本ですが、「夫婦はふたりでひとつ」や「両家の結びつき」という意味から両家それぞれ5本ずつを合わせた10本の水引を使用します。

水引の色は、慶事では紅白・金銀・赤金のものを選びましょう。金銀は婚礼などに限定された特別なお祝い事に使用されますが、結婚内祝いでは控え目な気持ちの表現として紅白を使用する場合が多いようです。 

結び切りの水引結びは複数ありますが、特に位が高いとされるのが「あわじ結び」です。あわじ結びは、婚礼などの慶事から弔事まで幅広く使用できます。

あわじ結びの紐の両端を引っ張るとより強く結ばれることから「末永くつき合う」という意味が込められています。関西地方では、あわじ結びをお祝い事全般に利用して良いとされていますが、地域によって解釈が違う場合があるため、「結び切り」以外の意味合いで使用する場合は注意が必要です。

水引の種類
水引の種類2

結婚内祝いで贈るのし紙の書き方

 続いては、結婚内祝いで贈るのし紙の書き方を詳しく説明しましょう。

  • 表書き(のし上)の書き方

表書き(のし上)とは、水引の上段に書く贈り物の目的の事です。結婚内祝の場合は、「内祝」または「結婚内祝」と書きます。結婚式当日に引出物としてお渡しする場合は「寿」と書きましょう。喪中の相手には「祝」という文字を使用するのは控え、「御礼」と記載するのがよいでしょう。

  • 名前(のし下)の書き方

水引の下段には夫婦の名前を縦書きで書き入れます。

主に以下の4つのパターンがあります。

①夫婦の名前のみ連名

②新姓+夫婦の名前

のし紙の書き方 夫婦の名前のみ連名 新姓+夫婦の名前

結婚内祝は夫婦連名で記載することが一般的です。夫婦からの贈り物ということがわかりますし、あらためて2人のことをお相手に紹介できる意味合いもあります。基本的には右側に新郎の名前を、左側に新婦の名前を書きます。

また最近 では見た目のバランスから、新姓を中央に書きその下に夫婦の名前を並べて書くこともあります。

③新姓のみ 

④両家の連名

のし紙の書き方 新姓のみの場合 両家の連名の場合

地域、習慣などによってさまざまな考え方がありますので、迷ったら両家に相談してみましょう。

  • 旧姓は書いてもよい?

最近では職場や取引先に対して旧姓のまま通す方も増えてきています。そのため職場などへの結婚内祝いの「のし紙」にも旧姓を書きたいと思うかもしれません。しかし、結婚後の旧姓はあくまでも「通称」扱いであり、「のし紙」には本名を記載するのがマナーですので、新姓で記載するようにしましょう。

どうしても旧姓を記載したい場合は、両家連名の名入れにするとよいでしょう。また、挨拶状やメッセージカードに旧姓を記載して品物に添える方法もあります。

  • 筆記用具や書き方は?

のし紙を手書きする場合は、黒い墨の毛筆や筆ペンを使い、楷書体で書くのがマナーです。万年筆やボールペンはマナー違反になるので注意しましょう。また、文字は水引と重ならないよう丁寧に心を込めて書きましょう。

でも毛筆や筆ペンは使い慣れてないことも多いため、上手に書けるか心配な方や、自分の文字に自信がないという方も多いのではないでしょうか。そんな時におすすめなのは、スマホやタブレットのメモ機能や文字を出す専用アプリなどを使う方法です。

まず、のし紙に記載したい文字をスマホに入力し、フォントや文字の大きさを調整します。次に、書く位置に合わせてスマホ画面の上にのし紙を置きます。あとはのし紙から透けて見える文字を筆ペンなどでなぞるだけです。スマホやタブレットの明るさを最大にしておくとより見やすくなりますよ。

のし紙・包装の上下は結婚内祝いの渡し方による

のし紙の掛け方には「内のし」と「外のし」の2種類があります。のし紙を包装紙の中につけるか外につけるかの違いですが、贈り物の渡し方に応じて選びましょう。

  • 内のし

内のしは品物の化粧箱にのしを掛け、その上から包装する方法。「郵送する場合」には、輸送時にのし紙が破れたり汚れたりするのを防ぐことができるため、内のしがおすすめです。

また、内祝の元々の意味は「幸せのおすそわけ」ですので、気持ちを控えめに表現したい場合にも内のしはふさわしいです。

  • 外のし

外のしは品物を包装してからのしを掛けます。一目で贈り物の目的や贈り主がわかる状態なので、「直接会って手渡しする場合」におすすめです。

慶事の喜びをおすそわけ!結婚内祝いの贈り物の選び方

せっかく結婚内祝いを贈るのならば、相手に喜んでもらえるものを贈りたいですよね。しかし、結婚内祝いには向いていないとされている品物もあります。注意が必要な品物とその理由や、おすすめのギフトを紹介します。

●包丁やはさみなど「切れる」もの

「(縁を)切る」ことを連想させる刃物はタブーですので避けた方がよいでしょう。ただし、生活に必要な物でもあるので、新郎新婦からのリクエストなどであれば贈っても構いません。

●鏡や陶磁器、ガラスなどの割れ物

「割れる・壊れる」を連想させるため、昔から縁起が悪いとされています。しかし、最近では実用的で人気な食器は結婚内祝いとして選ばれることが多くなっています。相手が気にしない人であれば贈っても問題はないでしょう。

●ハンカチ

「泣く」ことを連想させるため避けた方がよいでしょう。

●日本茶

香典返しなど仏事用の贈り物のイメージが強いため、お祝いの贈り物としては縁起が悪いと思われてしまいます。

●肌着や靴下、靴

ギフトそのものは縁起が悪いものではないですが、目上の方へ贈る際は注意が必要です。下着や肌着など洋服の「下」に着けるものは、「相手を見下している」というイメージをもつため目上の方へ贈るのは失礼とされます。靴や靴下などの履物は「踏みつける」という意味になってしまうので、こちらも避けた方がよいでしょう。同様にバスマットやラグのような敷物も「踏みつける」ものに該当するので注意しましょう。

●その他の縁起の悪いもの割り切れる偶数の贈り物は「別れ」を連想させます。ペアやダースのものは問題ありません。「櫛(くし)」は「苦」や「死」といった不幸を連想させるためこちらも避けた方がよいでしょう。

  • Atelier GIFT(アトリエギフト)で人気の商品をご紹介!

Atelier GIFT(アトリエギフト)オリジナルセット商品
定番カタログギフト 「 PRIME SELECTION」+今治謹製 至福タオル フェイスタオル2枚セット+ザ・スウィーツ キャラメルバターパイ

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ザ・スウィーツ キャラメルサンドクッキー

ザ・スウィーツ キャラメルサンドクッキー

累計販売1000万枚突破のキャラメルサンドクッキーです。少し苦味をきかせたキャラメルを、口どけのよいチョコレートで包み込み、アーモンドプードルとバターを配合したコクのあるクッキーでサンドしています。奥深い上品な甘さが”五感を満たす”大人のためのスイーツ。結婚内祝いはじめ、出産内祝いなど各種内祝い・お祝いで大人気です。

 ●燕研磨ファクトリー ペアステンレスタンブラー

燕研磨ファクトリー ペアステンレスタンブラー

高い金属加工の技術を持つ燕市の職人たちが、ひとつひとつ丹精に磨き上げたステンレス製タンブラー。一度冷えたらぬるくなりにくいステンレスは冷たい飲み物を楽しむのに最適です。見た目にも味わいにも職人技が光る逸品です。

「のし」や結婚内祝いの悩みはコンシェルジュに相談

感謝の気持ちを伝えるひとつの手段である「のし紙」。贈り物に合うのし紙をしっかり準備できれば、自信をもって贈り物をすることができますよね。

他にも、結婚内祝いに関してのお悩みがございましたら、Atelier GIFT(アトリエギフト)のギフトコンシェルジュにお気軽にご相談ください。長年のギフトの知見を活かし、丁寧にご対応させていただきます。また、無料のオリジナル包装紙やメッセージカードも豊富にご用意しております。大切な方への素敵な贈り物のお手伝いを、ぜひAtelier GIFT(アトリエギフト)にお任せください。

結婚内祝い、のし紙についてのよくある質問

Q1.結婚祝いのプレゼントを頂きましたが、のしはありませんでした。今度お返しを渡したいと思っているのですが、その場合のしはつけた方がいいでしょうか?

A1.新郎新婦に余計な気遣いをさせないために敢えてのしを掛けずに贈ってくれたのかもしれません。のしはお祝いをいただいた感謝の気持ちを伝えるために大事なものですし、大切な贈り物にはのしを掛けるのがマナーになります。のしを掛けてお返しをするようにしましょう。

Q2:短冊タイプの熨斗は結婚内祝いに使用したら失礼にあたりますか?

A2:短冊のしとは「のし紙」を短冊状に細長くしたもので、「のし紙」を簡略化したものです。「のし紙」と同じ役割ではあるのでマナー違反ではありませんが、伝統を重んじる方や目上の方には失礼だと思われてしまう可能性もありますので注意しましょう。

Q3:喪中の人に結婚内祝いを贈る場合は気を付けることはありますか?

A3:内祝いはお祝いをいただいた方にお礼や感謝の気持ちを贈るものなので、相手が喪中であっても贈ることはできます。ただし、故人が亡くなって四十九日(忌中)を終えてから贈るようにしましょう。その際ののし紙の表書きは、「祝」という字を使うのはふさわしくないため「御礼」と書きましょう。

Q4:結婚内祝いを用意したのですが、袋でラッピングされたものに熨斗を貼るのはおかしいでしょうか。

贈り物のサイズが小さかったり、ラッピングのデザインや品物の形によってはのし紙を掛けるのが難しい場合もあります。そのようなときは無理にのし紙を掛けなくても大丈夫です。お礼の気持を伝えるために、代わりにメッセージカードなどを添えるとよいでしょう。

Q5:私(新婦)の上司への結婚祝いのお返しなのですが、上司と夫には面識は有りません。その場合ものしは夫婦連名で書いた方がよいのでしょうか?

A5:上司は結婚する夫婦お二人へのお祝いとして結婚祝いをくださっています。夫婦連名で書くのが良いでしょう。

Q6:事実婚や同性婚で名字が変わらない場合は、のしはどのように名前を書けばよいでしょうか?

A6:時代とともに結婚の形もさまざまになってきています。事実婚など入籍せず名字が変わらない場合は、それぞれの名字で男性の名前を右側に、女性の名前を左側に書きましょう。同性なら、ふたりで相談して納得のいく順番で記載すれば大丈夫です。

結婚内祝いは正しい「のし」と贈りましょう

結婚内祝いは、結婚をお祝いしてくださった人へ感謝やお礼を伝えるとても大切な贈り物です。のしの掛け方やマナーにも気をつけて、贈る相手に喜んでもらえる品物を準備したいですよね。

結婚内祝いは結婚式前後の慌ただしい中での準備になりますので、スムーズに用意ができるようAtelier GIFT(アトリエギフト)をご活用ください。

Atelier GIFTでは、ギフトの専門家が用途や贈るお相手ごとに、おすすめ商品やセット商品の提案も行っております。のしや包装についてのお悩みもぜひご相談ください。あなたと大切なお相手の心がさらに深まる素敵なギフトにしましょう。